手汗はホルモンバランス、自律神経の乱れが原因

手汗はホルモンバランス、自律神経の乱れが原因

緊張して手に汗をかくのは、人間が猿だったころの名残だといわれています。まだ樹上生活をしていたころに枝から枝へ飛び移る際、滑らないように手汗で摩擦力を増していたんです。つまり、ある程度手汗をかくのは仕方ないことだといえます。

 

ただ明らかに手汗がひどいときには、そういった生理的な原因ではない場合があります。

 

ひどい手汗の主な原因は「自律神経の乱れ」です。自律神経の乱れを招くのは、ストレス、姿勢の悪さ、不規則な生活リズムなどがあります。

 

もうひとつの原因には「ホルモンバランス」があります。特に女性では更年期障害が起こりやすいですが、もちろん男性にも起こります。更年期障害ではほてりやのぼせといった発汗が激しくなる症状が起こることがあります。これも女性ホルモンの分泌の減少によって、自律神経が乱れるからと考えられています。

 

最後に、「病気」によって手汗がひどくなることもあります。たとえば、甲状腺機能亢進症といって、異常に代謝がよくなる病気があります。代謝がよくなると、自然と発汗量が増えて手汗がひどくなることがあります。

 

また、「局所性多汗症」といって特定の場所だけ大量に汗をかく病気があります。手汗の場合は「手掌多汗症」と呼ばれますが、これも自律神経の乱れによると考えられています。

 

このように、手汗の原因になるのは「自律神経が上手く機能していないこと」がほとんどです。自律神経が正しく作用するためには、まず正しい生活リズムを心がけることが重要です。食事、入浴、睡眠といったリラックスする時間と仕事、家事、学校といった緊張する時間をしっかり決めて切り替えがスムーズに行われるようにします。そして、ストレスを溜めないように余暇を作り、趣味などに没頭できる時間を持ちましょう。

 

また、冒頭で説明したように、手汗をかくのはしかたないことです。手汗を意識しすぎると緊張や不安からよけいに手汗が促進されます。ある程度はしかたないこと、当然のことだと割り切ってあまり意識しないようにしましょう。

 

ただし、あまりに手汗がひどく、日常生活に支障をきたしている場合は、整形外科や皮膚科などで専門の手術や注射などの治療を受けることも視野に入れた方がいいでしょう。